「キャリコ」ってどんな猫？
猫の柄（模様）は約24種類に分けられ、色の濃淡や柄の現れ方にもそれぞれ個性があります。そのため、全く同じ柄を持つ猫は一匹として存在しないといわれています。キャリコと呼ばれる柄の猫は、どんな特徴があるのでしょうか？
キャリコとは三毛猫のこと
「キャリコ」とは猫種を指すものではなく、3色の毛を持つ「三毛猫」のこと。英語では「Calico cat（キャリコキャット）」と呼ばれます。
三毛猫の多くは白をベースに黒・茶の柄が広がっていますが、白よりほかの色の割合が多い場合も三毛猫となります。毛色のバリエーションが非常に豊富なのも、三毛猫の特徴です。
三毛猫の多くは白をベースに黒・茶の柄が広がっていますが、白よりほかの色の割合が多い場合も三毛猫となります。毛色のバリエーションが非常に豊富なのも、三毛猫の特徴です。
キャリコは縁起がいい？
三毛猫は、「幸運を呼ぶ猫」としても知られています。
といった理由から、日本で古くから愛されてきた歴史があります。
- 3つの毛色の“三”が、日本では縁起の良い数字である。
- 3色のカラーのうち白は「招福」、黒は「厄よけ」、茶は「無病息災」を意味する。
- 招き猫のモチーフといわれている。
といった理由から、日本で古くから愛されてきた歴史があります。
キャリコ（三毛猫）の種類
白・黒・茶の3色の毛を持つ三毛猫。そこからさらに、柄の表れ方や配色の割合、色の濃淡で3つのタイプに分けることができます。
パステル三毛（ダイリュートキャリコ）
「薄三毛」とも呼ばれ、白・黒・茶のはっきりとした色合いではなく、コントラストの少ない淡い色合いが特徴。シルバーの遺伝子が入ると毛の根元だけが白くなり、より柔らかい印象の色合いになります。
縞三毛・キジ三毛（パッチドタビー＆ホワイト）
黒や茶色の部分が、縞模様になっている猫のこと。「パッチドタビー＆ホワイト」と呼ばれ、純血種の観点で見ると三毛（キャリコ）とは別に区分されます。※血統書団体によって基準や名称は異なります
なかでも、黒・赤・白で構成された毛色を「縞三毛」、茶・赤・白で構成された毛色を「キジ三毛」と呼ぶことがあります。
「キジ三毛」は「パステル三毛」とも似ていますが、縞模様がはっきりとしていて、野性的な雰囲気をもちます。
なかでも、黒・赤・白で構成された毛色を「縞三毛」、茶・赤・白で構成された毛色を「キジ三毛」と呼ぶことがあります。
「キジ三毛」は「パステル三毛」とも似ていますが、縞模様がはっきりとしていて、野性的な雰囲気をもちます。
トビ三毛
3つのタイプのうち、ベースとなる白の部分が最も多い三毛猫。黒と茶色の柄がとびとびに入っています。頭やしっぽ、おなかや背中など、黒と茶色の柄が入る場所はさまざまです。
キャリコ（三毛猫）にはどんな猫種がいる？
三毛猫はもともと日本猫の一種ですが、特定の品種を指すものではありません。トラ猫やブチ猫、サビ猫など日本に古くから暮らす雑種猫の総称です。
日本猫は短い毛に鼻筋の通った丸い顔が特徴で、しっぽは短いものと長いものの2種類あります。
そして、三毛猫は雑種だけでなく純血種も存在します。比較的、三毛猫が生まれやすいとされるのが以下の猫種です。三毛猫を飼いたいと思っている人は、まず、次に紹介する猫種から探してみると見つけやすいかもしれません。
日本猫は短い毛に鼻筋の通った丸い顔が特徴で、しっぽは短いものと長いものの2種類あります。
そして、三毛猫は雑種だけでなく純血種も存在します。比較的、三毛猫が生まれやすいとされるのが以下の猫種です。三毛猫を飼いたいと思っている人は、まず、次に紹介する猫種から探してみると見つけやすいかもしれません。
スコティッシュフォールド
愛らしい丸いフォルムと折れ耳が特徴のスコティッシュフォールド。人なつっこく、甘えん坊な性格なので、初心者でも飼いやすいのも魅力の猫です。
スコティッシュフォールド/キャリコ
スコティッシュフォールドのキャリコは珍しいため、「幸運を呼ぶ猫」とも言われることがあります。
販売中のキャリコ(三毛猫)のスコティッシュフォールドの子猫を見る
スコティッシュフォールド/ダイリュートキャリコ
スコティッシュフォールドのダイリュートキャリコは、やわらかな色合いと丸いフォルムから人気の毛色です。
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マンチカン
ぬいぐるみのようにかわいらしい見た目が人気のマンチカン。短足ゆえに遊んでいるときにおもちゃに手が届かない、なんてこともありますが、その一生懸命な様子も多くの人から愛される理由の一つです。
マンチカン/キャリコ
洋風の顔立ちと和風の柄。特徴的な見た目が人気です。
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マンチカン/ダイリュートキャリコ
短足のマンチカンが生まれるのは、全体の2～3割程度ともいわれています。なかでもダイリュートキャリコが生まれる確率は高くないため、短足マンチカンのダイリュートキャリコは珍しいといえるでしょう。
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ミヌエット
マンチカンとペルシャ系の猫を交配させて誕生したミヌエット。被毛の長さや色、足の長さなどバリエーションが豊富なのも魅力です。
ミヌエット/キャリコ
長毛、短毛、長足、短足、模様の入り方など、バリエーション豊富なキャリコのミヌエット。気に入った子とはまさに一期一会の出会いかもしれません。
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ミヌエット/ダイリュートキャリコ
ミヌエットはマンチカンの丸い顔と短い足、ペルシャのふわふわの毛とちょっと短い鼻がなんだかやさしい雰囲気のある猫種。ダイリュートキャリコのパステルカラーと相まって、まるでぬいぐるみのようなかわいさがあります。
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ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェー原産の猫、ノルウェージャンフォレストキャット。もふもふでしなやかな毛におおわれた、大型の猫種です。
ノルウェージャンフォレストキャット/キャリコ
ノルウェージャンフォレストキャットのキャリコはパッチドタビー＆ホワイトなどと呼ばれる縞三毛で、色が薄めな猫が多いです。
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ノルウェージャンフォレストキャット/ダイリュートキャリコ
ノルウェージャンフォレストキャットのダイリュートキャリコは、被毛の柔らかさを強調させるようなパステルカラーが魅力です。
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東京都
毛色 ダイリュートキャリコ
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サイベリアン
シベリア生まれのサイベリアンは、「ビヤ樽」ともいわれる丸々とした骨格と、「三重の毛（トリプルコート）」をもつのが特徴。
猫のなかでも水を怖がらないワイルドな一面もありますが、人懐こく、マイペースな性格です。
サイベリアンはキャリコだけでなく、トーティ（黒とオレンジ）も存在します。
猫のなかでも水を怖がらないワイルドな一面もありますが、人懐こく、マイペースな性格です。
サイベリアンはキャリコだけでなく、トーティ（黒とオレンジ）も存在します。
ラグドール
英語で「ぬいぐるみ」という意味のラグドール。ふさふさで長く美しい毛が特徴の大型の猫種です。
ラグドールには、ブルートーティポイント・シールトーティポイントというパステルカラーが存在します。やわらかな色合いが特徴で、愛らしい見た目です。
ラグドールには、ブルートーティポイント・シールトーティポイントというパステルカラーが存在します。やわらかな色合いが特徴で、愛らしい見た目です。
ブリティッシュショートヘア
まんまるな顔と大きな目が特徴のブリティッシュショートヘア、通称ブリショー。「ブリティッシュブルー」とよばれるグレーが有名ですが、ほかにも毛色の種類が存在します。
ブリティッシュショートヘア/ダイリュートキャリコ
もともと公認されていたのはブルーのみだったため、ダイリュートキャリコは珍しい毛色です。
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メインクーン
メインクーンは「穏やかな巨人」と言われるほど、おおらかな性格の大型猫。存在感のあるたたずまいに、やさしい性格が魅力です。
メインクーン/キャリコ
柄の入り方によって、可愛らしい印象の子もいれば、ワイルドな印象の子もいるのがメインクーンのキャリコの魅力です。
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メインクーン/ダイリュートキャリコ
メインクーンの性格が穏やかな性格を表すような優しい色合いのダイリュートキャリコ。なかなか出会えないレアカラーです。
エキゾチックショートヘア
「鼻ぺちゃ」顔が特徴的なエキゾチックショートヘア。愛嬌たっぷりの大きな目と低い鼻は、多くの人に愛されています。
雑種
三毛猫と聞いて、多くの人が一番に思い出すのは雑種の猫ではないでしょうか。雑種の猫はさまざまな遺伝子をもちあわせているため、黒・オレンジ・白の3色が表れやすいといわれています。
三毛猫にオスはいないって本当？
三毛猫の多くはメスで、オスは非常に珍しい存在だというのはご存知ですか？ 生まれてくる確率は、なんと3,000～3万分の1といわれているんです。これは、猫の毛色を決める遺伝子に関係があります。
猫の性別が決まる「性染色体」はメスの場合「XX」で、オスは「XY」。黒や茶色などの色を出現させる遺伝子はXにしかないため、Xが1つしかないオスは黒か茶のどちらか1色しか持たないのです。つまり、黒または茶の出現に白が加わっても2色にしかならず、通常オスの三毛猫が生まれることはありません。
まれに生まれてくるオスの三毛猫は、染色体の異常によるもの。オスの三毛猫の染色体はX染色体が1つ多い「XXY」であるため、黒と茶の2色を持つことが可能になるのです。オスの三毛猫はかなり希少な存在なので、縁起の良い存在としても人気です。
猫の性別が決まる「性染色体」はメスの場合「XX」で、オスは「XY」。黒や茶色などの色を出現させる遺伝子はXにしかないため、Xが1つしかないオスは黒か茶のどちらか1色しか持たないのです。つまり、黒または茶の出現に白が加わっても2色にしかならず、通常オスの三毛猫が生まれることはありません。
まれに生まれてくるオスの三毛猫は、染色体の異常によるもの。オスの三毛猫の染色体はX染色体が1つ多い「XXY」であるため、黒と茶の2色を持つことが可能になるのです。オスの三毛猫はかなり希少な存在なので、縁起の良い存在としても人気です。
海外でもキャリコは人気！
スコティッシュフォールドやメインクーンなど、外国の猫種でも三毛猫が生まれることはあります。しかし、その数は少なく日本ほどポピュラーでないことから、非常に珍重される存在。また、招き猫のモチーフというのは海外でも知られるところで「幸運を呼ぶ猫」として人気です。
海外で「MIKE」と呼ばれ親しまれているのが、「ジャパニーズボブテイル」。ポンポンのように丸まった短いしっぽをもつこの猫は、日本猫を起源とする猫種です。1960年代、日本猫に魅了されたあるアメリカ人女性が、自国で繁殖に乗り出したのがジャパニーズボブテイルの歴史の始まりといわれています。
海外で「MIKE」と呼ばれ親しまれているのが、「ジャパニーズボブテイル」。ポンポンのように丸まった短いしっぽをもつこの猫は、日本猫を起源とする猫種です。1960年代、日本猫に魅了されたあるアメリカ人女性が、自国で繁殖に乗り出したのがジャパニーズボブテイルの歴史の始まりといわれています。
キャリコ（三毛猫）の性格
猫の性格は、柄や毛色によって違いが出るといわれています。三毛猫は、どのような性格の子が多いのでしょうか。
賢くてマイペース
人との距離感をほどよく保ち、マイペース。賢い性格ゆえ人の好き嫌いがはっきりしていて、初対面の人には警戒心を強く示すこともあります。しかし、飼い主や心を許した人には甘えん坊な面を見せてくれます。
ツンデレなところも
メス猫には生来の母性本能があり、出産・子育てという使命から全般的にオス猫よりも気が強いといわれています。とくに子育て中のメス猫はわが子を守るため、ほかの猫はもちろん自分よりも体の大きい犬でさえ追い返すことがあります。三毛猫はほとんどがメスなので、ほかの柄や毛色の猫よりも気が強いと感じることがあるようです。
自立心が強く、かまわれすぎるのを嫌いますが、甘えたいときには自分から寄ってきます。そんなツンデレな性格も、三毛猫の魅力の一つといえるでしょう。
自立心が強く、かまわれすぎるのを嫌いますが、甘えたいときには自分から寄ってきます。そんなツンデレな性格も、三毛猫の魅力の一つといえるでしょう。
キャリコ（三毛猫）を迎えるには
三毛猫を飼うには、ペットショップやブリーダーから購入する、もしくは保護施設や里親募集サイトから引き取るなどの方法があります。
ただし、日本猫の三毛猫の場合は品種登録されていない雑種であるため、ペットショップやブリーダーが販売しているのを見かけることは、ほとんどありません。
ただし、日本猫の三毛猫の場合は品種登録されていない雑種であるため、ペットショップやブリーダーが販売しているのを見かけることは、ほとんどありません。
ブリーダー直販がおすすめ
純血種の三毛猫を探すなら、ブリーダー直販がおすすめ。ペットショップでも三毛猫を探すことはできますが、さまざまな品種がいるのでタイミングよく出合うのは難しいことがあります。
「みんなの子猫ブリーダー」は、猫種だけでなく毛色でも検索できるので効率よく探すことができます。スコティッシュフォールドやラガマフィン、マンチカンといった人気の猫種の三毛猫もいるので、好みの猫を探してみてくださいね。
「みんなの子猫ブリーダー」は、猫種だけでなく毛色でも検索できるので効率よく探すことができます。スコティッシュフォールドやラガマフィン、マンチカンといった人気の猫種の三毛猫もいるので、好みの猫を探してみてくださいね。
保護施設でも見つかるかも
猫を一時的に預かる保護施設で探す方法もあります。日本猫（雑種）の里親募集が多いので、三毛猫と出合えるチャンスも少なくありません。
ペットの里親募集サイト「ハグー」には、行き場をなくした日本全国の猫の情報が掲載されています。サイト上で問い合わせや相談が可能で、里親募集者によってはお迎えから譲渡、譲渡後の生活のサポートまで対応してくれるので、安心して利用することができます。
里親募集サイト「ハグー」
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まとめ
三毛猫はもともと日本猫（雑種）の毛色の一種ですが、海外ではキャリコと呼ばれ、3色の毛色を持つ純血種も存在します。「幸福を呼ぶ猫」として古くから愛されてきた歴史があり、これぞ猫！ というツンデレな性格も魅力です。三毛猫を飼いたいと思っている人は、今回の情報を参考にしながらパートナーを探してみてくださいね。
