猫の柄・模様 ①単色(ソリッド)

白(ホワイト)

白い猫
真っ白な猫は独占欲が強く、飼い主に甘えたがる一方で、ほかの猫に対してはとても強気な態度をみせます。
性質としては、繊細クールな一面があります。自然界では目立つ色であることから、警戒心が強い性格になったともいわれています。

白猫がいる純血種

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黒(ブラック)

黒い猫
黒猫は見た目のイメージとは違い、とても人懐っこい性格です。甘えん坊で、穏やかで、頭のいい子が多いのも特徴です。
白猫とは反対にあまり目立たないせいか、警戒心が弱い傾向があります。ただし赤系の遺伝子をもつ黒猫の場合は、警戒心の強い性格になることもあります。

黒猫がいる純血種

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灰色(グレー)

グレーの猫
灰色の猫は「ブルーキャット」と呼ばれることもあります。雑種ではほとんど見かけることがない毛色ですが、これはグレーの毛色が特定の遺伝子組み合わせによって成り立っていることが影響しています。
グレーの猫は一般的には、落ち着いた性格をしているといわれます。また、繊細でナーバスな一面があり、心を許した相手にしか懐かない傾向があります。

グレー猫がいる純血種

猫の柄・模様 ②縞模様(タビー)

キジトラ(ブラウンタビー)

キジトラの猫
キジトラは猫の原型となった柄といわれるだけあって、個体数も多いです。
基本的には茶色ベースに黒く細い縞模様が入っている「ブラウンマッカレルタビー」を指しますが、渦巻きのような縞模様が入っている「ブラウンマーブルドタビー」や、斑点模様が入る「ブラウンスポテッドタビー」が含まれることもあります。
ブラウンマッカレルタビーの猫
▲ブラウンマッカレルタビー
ブラウンマーブルドタビーの猫
▲ブラウンマーブルドタビー
ブラウンスポテッドタビーの猫
▲ブラウンスポテッドタビー

キジトラの性格は警戒心が強いものの、一度懐くとべったり甘えん坊に。
ただし、あちこち動き回りたがる性分なので、長時間抱っこされることは好みません。懐いてくれたからといって構い過ぎないようにしましょう。

キジトラがいる純血種

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サバトラ(シルバータビー)

サバトラの猫
サバトラは明るい灰色ベースの毛に、黒い縞模様が入った猫です。魚の「サバ」に似た色をしていることから、この名前が付けられました。
こちらもキジトラと同様、基本的には「シルバーマッカレルタビー」のことを指しますが、渦模様の「シルバーマーブルドタビー」や、斑点模様の「シルバースポテッドタビー」をまとめることもあります。
シルバーマッカレルタビーの猫
▲シルバーマッカレルタビー
シルバーマーブルドタビーの猫
▲シルバーマーブルドタビー
シルバースポテッドタビーの猫
▲シルバースポテッドタビー

サバトラの性格は大きく2種類に分かれ、おっとりして人懐っこいタイプと、警戒心が強く慎重なタイプの両極端になることが多いです。
タイプごとのペースに合わせて接してあげるとよい関係を築けるでしょう。

サバトラのいる純血種

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茶トラ(レッドタビー)

茶トラの猫
茶トラは薄いオレンジがかった毛色に赤褐色の縞模様が入った猫。キジトラに比べると薄く赤みがかった色合いです。
こちらも一般的には「レッドマッカレルタビー」のことを指しますが、渦模様の「レッドマーブルドタビー」も包括して呼ぶこともあります。
レッドタマッカレルタビーの猫
▲レッドマッカレルタビー
レッドマッカレルタビーの猫
▲レッドマーブルドタビー

茶トラの性格は人懐っこく甘えん坊活発です。デリケートな一面がありますので、遊びや食べ物などの好みをしっかりと把握しておくことが大切です。
また、食欲旺盛なのも茶トラの特徴。これはそもそも茶トラにオスが多いのも理由の一つかもしれません。
肥満や生活習慣病にならないよう、食事量には気をつけてあげましょう。

茶トラのいる純血種

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猫の柄・模様 ③二色・三色模様(バイカラー・キャリコ)

黒白/白黒(ブラック&ホワイト/ホワイト&ブラック)

白黒猫
文字通り、白と黒2色の毛色をもった猫です。黒の割合が多ければ「黒白」、白の割合が多ければ「白黒」と呼ばれます。
それぞれ性格が異なるといわれていて、黒白は人懐っこく温和でマイペースな性格。白黒はおとなしそうにみえて、実は強気な性格をしているようです。

黒白/白黒猫がいる純血種

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三毛(キャリコ/ダイリュートキャリコ)

三毛猫
白地にオレンジと黒の毛が混じった猫です。遺伝的に、オスが極めて珍しい模様です。
三毛といっても三色がはっきり出ているものもあれば、パステルのような色合いの「ダイリュートキャリコ」もあります。
正確には三毛に分類されませんが、三色で縞模様が浮き出ている「パッチドタビー&ホワイト」という毛色も存在します。
※血統書団体によっては、名称や分類が異なる場合もあります
ダイリュートキャリコの猫
▲ダイリュートキャリコ
▲ブラウンパッチドタビー&ホワイト

三毛猫は運動神経抜群で好奇心が強く、器用で賢いのが特徴です。メス猫全般の気質でもありますが、マイペースでプライドが高く、いわゆるツンデレ傾向にあります。少し気まぐれなところは、猫らしい性格だといえます。

三毛猫のいる純血種

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サビ(トーティ)

サビ猫
黒と茶褐色の毛色がまだらになった猫で、別名「ベッコウ猫」とも呼ばれます。こちらも三毛と同様、オスが生まれることは珍しいです。
この黒がグレー(ブルー)になったもの、茶褐色がクリームになったものは「ブルートーティ」と呼ばれ、純血種では多く見られます。
ブルートーティの猫
▲ブルートーティ

メスが多いものの三毛とは異なり、それほど気は強くありません。愛嬌と協調性があり、甘えん坊です。頭がいいので初心者でも飼いやすい猫といえるでしょう。体が丈夫で長生きしやすいのも特徴です。

サビ猫のいる純血種

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キジ白(ブラウンタビー&ホワイト)

基本的な模様はキジトラと同じですが、顔の下側やおなか、足先などが白い猫は、「キジ白」と呼ばれます。
性格もキジトラと似たところがあり、警戒心がやや強め。打ち解ければ甘えてくれるようになるものの、抱っこはあまり好まないようです。体を動かすことが好きなので、猫じゃらしなどで遊んであげるといいでしょう。

キジ白猫のいる純血種

サバ白(シルバータビー&ホワイト)

サバ白の猫
ベースが灰色に黒の縞模様で、おなかや足先が白色の猫です。

性格はサバトラと同じく、おっとりして人懐っこいタイプと、警戒心が強く慎重なタイプに分かれることが多いとされています。白い毛色の部分多いほどプライドが高く、また賢い傾向にあるといわれます。

サバ白猫のいる純血種

茶白(レッドタビー&ホワイト)

茶白の猫
茶トラ柄がベースで、顔やおなか、手足などが白色の猫です。
性格は茶トラの性質が強く影響しており、人懐っこく甘えん坊活発です。また、ほかの猫とも仲よく接することができるので、多頭飼いを検討している家庭にはうってつけといえるでしょう。

茶白猫のいる純血種

猫の柄・模様 ④その他

ポインテッド(シャム猫)

ポインテッドの猫
ポインテッドとは、白系の毛をベースに、顔、耳、しっぽ、手足などの末端だけに色がついている猫のことを指します。ポインテッドで有名なのは「シャム(サイアミーズ)」ですが、他種との交配によってさまざまな種類のポインテッドが誕生しています。

性格は猫種にもよりますが、基本的にはマイペース甘えたがりまた代表種のシャムは運動能力が高く、エネルギッシュな子が多いのが特徴です。

ポインテッド猫の純血種

ハチワレ

ハチワレの猫
ハチワレは額の部分で毛色が2色に分かれている猫です。
八の字を書くように分かれているので、この名がつきました。もとは白黒カラーのみをハチワレと呼んでいましたが、近年ではほかの色で使われることも多いです。
性格は色によって異なりますが、最も多い白黒のハチワレは、生命力がありタフな性格をしているといわれています。

ハチワレ猫のいる純血種

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靴下(ソックス)

靴下猫
靴下猫とは、その名の通り、靴下を履いているかのような柄の猫です。
靴下の色は白が多く、黒猫、茶トラ、キジトラなどに多くみられます。国によって幸運の象徴としてみられることもあれば、不幸の象徴として考えられる場合もあります。

性格はベースの色となる模様に強く影響されるため、靴下猫特有の性格といったものはありません。

靴下猫のいる純血種

猫の柄・模様についての豆知識

さまざまな毛色の子猫たち

性格と柄・模様の関連性

猫の柄・模様と性格について説明してきましたが、実際に性格と柄の関連性を問われると、「ある」と断言することはできません。完全な否定はできませんが、証明もできません。

ひとつの目安としては、柄がキジトラに近い猫ほど、警戒心が強いという説があります。
キジトラは猫の先祖であるリビアヤマネコの柄だからです。祖先の柄を受け継いでいる猫ほど野生の本能が強いため、警戒心も強くなるというわけです。

反対に人間に保護されるようになってから増えてきた柄や模様の猫は人懐っこくほかの猫とも協調がとれる傾向にあると考えられています。

猫を選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

柄と模様が決まる仕組み

前述したように、猫には実にさまざまな柄や模様があります。では、猫の柄・模様は決まる仕組みはどのようなものなのでしょうか。

基本的には親から受け継ぐ遺伝子によって、毛色と模様は決まります。
ただ、これらを決める遺伝子は数十パターンもあるといわれていて、それらの遺伝子が複雑に組み合わさって受け継がれるため、どのような模様と柄を持って生まれるかは予想がつきません。
親とは全く異なる柄で生まれてきたり、兄弟姉妹の間でも違う模様だったり、ということは珍しくないのです。

また、成長とともに毛色や柄が変わる場合もあります。生まれたときはぼんやりしていた色素が、成長するにつれてはっきり出るようになるためです。
色や模様で飼う猫を決めても、それがそのまま維持されるかはわからないということです。

まとめ

抱っこされる猫
猫も人間と同じように見た目だけで性格のすべてが決まることはありません。しかし、なんらかの足がかりがあると関係もグンと築きやすくなるものです。
今回の情報を参考にして、猫とかけがえのないパートナーになれるようコミュニケーションをとっていきましょう。
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