ロシアンブルーの特徴
ロシアンブルーは光沢感のあるブルーの美しい毛並みと印象的なグリーンの瞳を持ち、気高さを感じさせる猫種。口角が上がって微笑んでいるように見えることから「ロシアンスマイル」と呼ばれています。
スリムでしなやかな体つきをしており、凛々しい耳と鼻筋の通った顔立ちで優雅に歩く姿は、ロシア皇帝や英国女王をも魅了しました。
スリムでしなやかな体つきをしており、凛々しい耳と鼻筋の通った顔立ちで優雅に歩く姿は、ロシア皇帝や英国女王をも魅了しました。
大きさ
ロシアンブルーの平均体重は2.5～5kgで、体長は約30～40cmです。中型のフォーリンタイプで、骨格が細く、胴体・足・しっぽが長く非常にスリムなのが特徴です。
性格
「ボイスレスキャット」という呼び名通り、小さな声で鳴き、おとなしく穏やかな性格です。
忠実で飼い主に懐きやすい傾向にあり、ロシアンブルーの賢さは「犬のような猫」といわれるほど。
少し気まぐれな性格から、家族のなかでも懐く相手を選ぶこともあります。
忠実で飼い主に懐きやすい傾向にあり、ロシアンブルーの賢さは「犬のような猫」といわれるほど。
少し気まぐれな性格から、家族のなかでも懐く相手を選ぶこともあります。
毛色
ロシアンブルーの毛色はブルーのみですが、シルバーのティッピング（毛先に色がついている）があるのが特徴です。
光の当たり方によって、毛色が変化して美しく輝いて見えます。
光の当たり方によって、毛色が変化して美しく輝いて見えます。
平均価格
当サイトでのロシアンブルーの平均価格は、オスが約19万円、メスが約20万円、全体では約19万円です。
ロシアンブルーの飼い方
しつけ
ロシアンブルーは賢く、人懐っこい性格で、飼い主さんの言うことを早く理解するため、比較的しつけがしやすい傾向にあります。
愛猫の行動をよく観察し、トイレや爪とぎなどをしようとした瞬間に、指定の場所へ優しく誘導してあげるのがポイントです。爪とぎやトイレの場所、乗ってはいけない場所を根気強く教えてあげましょう。
家族で教える場合は、統一のルールを作るのが効果的。人によって対応が異なると、混乱してしまうことがあります。
愛猫の行動をよく観察し、トイレや爪とぎなどをしようとした瞬間に、指定の場所へ優しく誘導してあげるのがポイントです。爪とぎやトイレの場所、乗ってはいけない場所を根気強く教えてあげましょう。
家族で教える場合は、統一のルールを作るのが効果的。人によって対応が異なると、混乱してしまうことがあります。
お手入れ
ブラッシング
ロシアンブルーは短毛ですが、抜け毛が多い猫種です。抜け毛を飲み込んでしまうと、胃の中で毛玉になり、「毛球症（ヘアボール）」を引き起こす恐れがあります。
スキンシップを兼ねて、なるべく毎日ブラッシングをおこないましょう。
ブラッシングをおこなうことで抜け毛対策や毛球症予防になります。また、猫の体に触れてじっくり観察することで、皮膚炎やケガなどに早く気付ける場合もあるので、こまめにおこなうのが大切です。
スキンシップを兼ねて、なるべく毎日ブラッシングをおこないましょう。
ブラッシングをおこなうことで抜け毛対策や毛球症予防になります。また、猫の体に触れてじっくり観察することで、皮膚炎やケガなどに早く気付ける場合もあるので、こまめにおこなうのが大切です。
シャンプー
猫のシャンプーは基本的に必要ありません。猫は自分で毛づくろいをして被毛をきれいにする「グルーミング」という習性があります。
ただし、汚れが目立つときや換毛期で抜け毛が多いときなどは、状況に応じてシャンプーをおこないましょう。温かい濡れタオルなどで体を拭いてあげるのもおすすめです。
ただし、汚れが目立つときや換毛期で抜け毛が多いときなどは、状況に応じてシャンプーをおこないましょう。温かい濡れタオルなどで体を拭いてあげるのもおすすめです。
歯磨き
歯磨きは、ブラッシングと同様に毎日おこなうのが理想です。歯磨きをしないと歯周病の原因につながるので、少なくとも2～3日に1回は歯磨きをするよう心がけましょう。
爪切り
爪切りは、2週間～1カ月に1回程度を目安におこないましょう。爪とぎは、爪を鋭く保つための行動であり、爪が短くなるわけではありません。
爪が伸びたままだと、同居猫や飼い主さん、愛猫自身を傷つける可能性があるので、安全のためにも定期的に爪を切ってあげましょう。飼い主さんが爪切りをするのが難しい場合は、無理をせずにかかりつけの獣医師さんに相談するのが安心です。
爪が伸びたままだと、同居猫や飼い主さん、愛猫自身を傷つける可能性があるので、安全のためにも定期的に爪を切ってあげましょう。飼い主さんが爪切りをするのが難しい場合は、無理をせずにかかりつけの獣医師さんに相談するのが安心です。
ロシアンブルーを飼う際の注意点
環境の変化
ロシアンブルーはストレスに弱い傾向があります。引っ越したときやペットが増えたときなど、環境の変化によって体調が崩れるケースも少なくありません。
食欲がなくなった、排泄の回数や状態が変わった、隠れて出てこなくなったなど異変がないか注意して観察してください。
食欲がなくなった、排泄の回数や状態が変わった、隠れて出てこなくなったなど異変がないか注意して観察してください。
肥満対策
ロシアンブルーは太りやすい体質です。動き回るのが大好きなので運動量は多いものの、消費したカロリー以上に食べてしまうと肥満の原因になります。
適度に運動させるとともに、フードを与えすぎないなどの食事管理をしっかりとおこないましょう。
適度に運動させるとともに、フードを与えすぎないなどの食事管理をしっかりとおこないましょう。
ロシアンブルーがかかりやすい病気、寿命
注意したい病気
糖尿病
糖尿病とは、血液中のブドウ糖が常に高い状態にある病気です。食事や肥満、ストレスなどが原因といわれています。
主な症状は、多飲多尿や体重の減少があり、進行してしまうと下痢や嘔吐、毛艶の変化などが起こります。また、「ケトアシドーシス」などの重大な合併症を引き起こす恐れもあるので、体調の変化を感じたら、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
主な症状は、多飲多尿や体重の減少があり、進行してしまうと下痢や嘔吐、毛艶の変化などが起こります。また、「ケトアシドーシス」などの重大な合併症を引き起こす恐れもあるので、体調の変化を感じたら、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
慢性腎臓病
慢性腎臓病とは、腎臓がうまく機能しない状態になる病気です。原因ははっきりしておらず、多飲多尿や嘔吐、脱水、貧血、食欲不振などのさまざまな症状を引き起こします。初期の段階では無症状なことも少なくないので、十分に注意が必要です。
治療法は、食事管理や投薬によって症状を和らげる方法が中心です。最近では再生医療を取り入れるケースも増えてきています。
治療法は、食事管理や投薬によって症状を和らげる方法が中心です。最近では再生医療を取り入れるケースも増えてきています。
健康寿命を延ばすために
ロシアンブルーの平均寿命は14.0歳です。
健康寿命をできるだけ延ばせるように、以下のポイントに気を付けて生活しましょう。
参考文献
アニコム 家庭どうぶつ白書（https://www.anicom-page.com/hakusho/）
適度な運動と食事
ロシアンブルーは肥満になりやすい体質です。
体重管理をおこない、適切な食事量と適度な運動を心がけてください。
体重管理をおこない、適切な食事量と適度な運動を心がけてください。
デンタルケア
猫の歯周病は深刻化しやすく、歯周病にならないためには毎日の歯磨きが欠かせません。
歯磨きを嫌がる子も多いので、子猫のうちから歯磨きをおこなって慣れさせておくのが大切です。
歯磨きを嫌がる子も多いので、子猫のうちから歯磨きをおこなって慣れさせておくのが大切です。
室温の管理
ロシアンブルーはロシアを起源としており、ダブルコートで被毛が密集しているため、暑さに弱い猫種です。
猫が快適に感じる温度とされている25℃を目安に、愛猫の様子に合わせて室温管理をおこないましょう。
猫が快適に感じる温度とされている25℃を目安に、愛猫の様子に合わせて室温管理をおこないましょう。
ロシアンブルーのルーツ
誕生の経緯
ロシアンブルーは、ロシア北部のアルハンゲル島が原産といわれていますが、定かではありません。1880年代に「アークエンジェルキャット」という名前でイギリスのキャットショーに出陳されていた経緯もあります。
第一次・第二次世界大戦で大幅に数を減らし、血統を絶やさないためにブリティッシュショートヘアやシャムと交配をすることになりました。
第一次・第二次世界大戦で大幅に数を減らし、血統を絶やさないためにブリティッシュショートヘアやシャムと交配をすることになりました。
まとめ
気品の高さを感じさせるロシアンブルーは、穏やかな性格と賢さから飼い主に懐きやすい猫種です。きれいなブルーの毛並みを保つためにも、日々のお手入れは欠かさずにおこなってください。
環境の変化によるストレスや体質から肥満になりやすいため、一緒に遊んでコミュニケーションをとったり、ごはんやおやつを与えすぎたりしないようにしましょう。
環境の変化によるストレスや体質から肥満になりやすいため、一緒に遊んでコミュニケーションをとったり、ごはんやおやつを与えすぎたりしないようにしましょう。
