シャルトリューの特徴

キュッと上がった口角がほほ笑んでいるように見えることから、「微笑み猫」とも呼ばれるシャトルリュー。どのような猫なのか、その特徴を見てみましょう。
大きさ
体長は50~60cm前後、体重は3~6kgほど。大型のセミコビータイプで、メスよりもオスの方が大きくなる傾向にあります。
肩幅のあるがっしりした体格ですが、手足は短くほっそりしているのが特徴。丸い顔にピンと立った小さな耳、小さな口が愛らしい猫です。
肩幅のあるがっしりした体格ですが、手足は短くほっそりしているのが特徴。丸い顔にピンと立った小さな耳、小さな口が愛らしい猫です。
性格
温和な性格で賢さもあわせもっているため、比較的しつけしやすく、コミュニケーションも取りやすいでしょう。
甘えるのは好きですが、嫉妬深さや攻撃性がないので、ほかのペットや子どもとも仲良くできます。
甘えるのは好きですが、嫉妬深さや攻撃性がないので、ほかのペットや子どもとも仲良くできます。
毛色
艶やかなダブルコートの短毛で、毛色はブルーのみ。
「ロシアンブルー」「コラット」とともに、「ブルー御三家」と呼ばれています。
「ロシアンブルー」「コラット」とともに、「ブルー御三家」と呼ばれています。
平均価格
当サイトでのシャルトリューの平均価格は、オスが約18万円、メスが約21万円、全体では約20万円です。
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ブリティッシュショートヘアとの違い
シャルトリューとよく似た猫種に、ブリティッシュショートヘアがいます。どちらの猫種もずんぐりむっくりとした体格、ブルーの毛色という共通の特徴があるため、見間違えられることもあるようです。ここでは、ブリティッシュショートヘアとの違いについて解説しましょう。


▲上:シャルトリュー下:ブリティッシュショートヘア
毛色
シャルトリューの毛色は、単色のブルーのみ。
一方、ブリティッシュショートヘアはブルー以外の毛色も存在します。単色ではブルーのほかにクリーム、ゴールデン、ブラック、ホワイトがあり、バイカラーやパステル三毛(ダイリュートキャリコ)といった毛色も。
模様もさまざまで、白をベースとした二色の「バイカラー」や、縞模様の「タビー」などがあります。
一方、ブリティッシュショートヘアはブルー以外の毛色も存在します。単色ではブルーのほかにクリーム、ゴールデン、ブラック、ホワイトがあり、バイカラーやパステル三毛(ダイリュートキャリコ)といった毛色も。
模様もさまざまで、白をベースとした二色の「バイカラー」や、縞模様の「タビー」などがあります。
目の色
シャルトリューの瞳は、ゴールドやオレンジ、カッパー(銅色)といった暖色系です。
対して、ブリティッシュショートヘアの目の色は、ゴールドやカッパーなどの暖色系から、グリーンやブルーなどの寒色系まで、バリエーションが豊富。毛色によって目の色が変わるのが、シャトルリューとの違いの一つです。
対して、ブリティッシュショートヘアの目の色は、ゴールドやカッパーなどの暖色系から、グリーンやブルーなどの寒色系まで、バリエーションが豊富。毛色によって目の色が変わるのが、シャトルリューとの違いの一つです。
性格
どちらも穏やかな性格ですが、運動量の多いシャルトリューに対し、ブリティッシュショートヘアは落ち着いて過ごすことを好む猫です。
また、シャルトリューは甘えん坊、ブリティッシュショートヘアは過度なスキンシップを好まないマイペースな性格をしています。
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また、シャルトリューは甘えん坊、ブリティッシュショートヘアは過度なスキンシップを好まないマイペースな性格をしています。
シャルトリューの飼い方

しつけ
「犬のような猫」と称されるほど、飼い主に従順。賢さもあるので、しつけは比較的スムーズにおこなうことができるでしょう。優しく褒めながら、トレーニングしてくださいね。
落ち着きのある性格なので、留守番も得意です。ただし、入ってほしくない場所には行けないように対策をし、誤飲や誤食の危険性があるものはあらかじめ片付けておきましょう。
落ち着きのある性格なので、留守番も得意です。ただし、入ってほしくない場所には行けないように対策をし、誤飲や誤食の危険性があるものはあらかじめ片付けておきましょう。
お手入れ
ブラッシング
毛は短いものの密度のあるダブルコートで、被毛のお手入れは欠かせません。とくに、抜け毛が多くなる換毛期にはしっかりケアする必要があります。
美しい被毛をキープするためにも、ブラッシングはできるだけ毎日おこないましょう。
美しい被毛をキープするためにも、ブラッシングはできるだけ毎日おこないましょう。
シャンプー
基本的にはシャンプーは必要ありません。
ただし、皮脂が多いためにおいが気になることもあります。
においや汚れがひどいときは、シャンプーをしてあげるとよいでしょう。
シャンプーを嫌がる子もいるので、子猫のうちに慣らしておくことをおすすめします。
ただし、皮脂が多いためにおいが気になることもあります。
においや汚れがひどいときは、シャンプーをしてあげるとよいでしょう。
シャンプーを嫌がる子もいるので、子猫のうちに慣らしておくことをおすすめします。
歯磨き
シャルトリューに限らず、歯磨きは毎日おこなうのが理想です。
歯に付いた食べかすや汚れが歯垢となり、放っておくと2~3日で歯石化してしまいます。歯石の付着は歯周病や歯肉炎だけでなく、さまざまな疾患の原因にも。
歯磨きへの抵抗感を持たせないためにも、お迎えしたらできるだけ早く歯磨きの練習をはじめましょう。
歯に付いた食べかすや汚れが歯垢となり、放っておくと2~3日で歯石化してしまいます。歯石の付着は歯周病や歯肉炎だけでなく、さまざまな疾患の原因にも。
歯磨きへの抵抗感を持たせないためにも、お迎えしたらできるだけ早く歯磨きの練習をはじめましょう。
爪切り
爪とぎをする猫に爪切りは不要だと思われがちですが、定期的なカットが必要です。
伸びた爪をそのままにしておくと、爪が折れてしまったり、飼い主がケガをしてしまったりすることもあります。
日ごろから爪の状態をチェックし、2週間~1カ月に1回程度は爪をカットしてあげてください。
伸びた爪をそのままにしておくと、爪が折れてしまったり、飼い主がケガをしてしまったりすることもあります。
日ごろから爪の状態をチェックし、2週間~1カ月に1回程度は爪をカットしてあげてください。
シャルトリューを飼う際の注意点

熱中症
短毛ですが、密生したダブルコートの被毛で、毛と毛の間の風通しはあまりよくありません。
暑さに弱く熱中症になりやすいので、温度・湿度はしっかり管理してください。
暑い環境にさらされないためにも、夏場のエアコンは必須。ケージやよくくつろいでいる場所にはエアコンの風が直接当たらないように配慮し、快適な室温を保ってあげましょう。
また、水分補給をしやすい環境づくりも大切です。猫がいつでも水を飲めるように、新鮮な水をたっぷり用意してください。水飲み場は1カ所だけでなく、複数の場所に設置するのがいいでしょう。
暑さに弱く熱中症になりやすいので、温度・湿度はしっかり管理してください。
暑い環境にさらされないためにも、夏場のエアコンは必須。ケージやよくくつろいでいる場所にはエアコンの風が直接当たらないように配慮し、快適な室温を保ってあげましょう。
また、水分補給をしやすい環境づくりも大切です。猫がいつでも水を飲めるように、新鮮な水をたっぷり用意してください。水飲み場は1カ所だけでなく、複数の場所に設置するのがいいでしょう。
運動しやすい環境
ワーキングキャットとして、教会のネズミ退治をしていた歴史もあるシャルトリュー。ハンティング能力が高く、運動や遊びが大好きな猫です。
運動不足でストレスがたまらないよう、自由に遊べる環境を作ってあげましょう。
キャットタワーの設置はもちろん、タンスや棚などの高い場所に上れるようにしてあげるのもおすすめ。
おもちゃを複数用意し、猫に飽きさせない工夫をすることも必要です。一人で遊ぶこともできますが、飼い主と遊ぶことが大好きなので、1日に1回は一緒に遊んであげる時間を確保してあげてください。
運動不足でストレスがたまらないよう、自由に遊べる環境を作ってあげましょう。
キャットタワーの設置はもちろん、タンスや棚などの高い場所に上れるようにしてあげるのもおすすめ。
おもちゃを複数用意し、猫に飽きさせない工夫をすることも必要です。一人で遊ぶこともできますが、飼い主と遊ぶことが大好きなので、1日に1回は一緒に遊んであげる時間を確保してあげてください。
シャルトリューがかかりやすい病気、寿命

愛猫の健康に気を配ることはもちろん、猫種それぞれがかかりやすい病気を知っておくことも大切です。ここでは、シャルトリューを飼育するうえで気を付けたい病気と寿命について解説します。
注意したい病気
皮膚疾患
保温効果が高く、分厚い被毛のシャルトリュー。その特性から脂っぽく、汚れやすい面があるため皮膚疾患には注意が必要です。
皮膚疾患が生じるとかゆみや発疹、悪臭などのほか、毛の一部が抜けて皮膚が露出したり、炎症によってかさぶたができたりすることもあります。
アレルギーや細菌感染、寄生虫など皮膚疾患の原因を調べたうえで投薬治療がおこなわれます。
毛に覆われているため、皮膚の異常に気付かないことが少なくありません。ブラッシングなど毎日のお手入れの際に皮膚・被毛をチェックし、早期発見に努めることが大切です。
皮膚疾患が生じるとかゆみや発疹、悪臭などのほか、毛の一部が抜けて皮膚が露出したり、炎症によってかさぶたができたりすることもあります。
アレルギーや細菌感染、寄生虫など皮膚疾患の原因を調べたうえで投薬治療がおこなわれます。
毛に覆われているため、皮膚の異常に気付かないことが少なくありません。ブラッシングなど毎日のお手入れの際に皮膚・被毛をチェックし、早期発見に努めることが大切です。
尿石症
尿に含まれるミネラル成分が結晶化し、泌尿器で結石となることでさまざまな症状を引き起こす病気です。
飲水量の減少、栄養バランスの偏った食事、細菌の尿路感染などが原因として挙げられます。
頻尿や血尿、発熱、排尿痛といった症状が表れます。もっとも危険な状態の一つが尿路に結石が詰まることで起こる尿道閉塞。尿が全く出なくなり、命に関わることもあるのです。
症状が軽度の場合は治療食で対応しますが、結石が大きい場合などは手術で摘出しなければなりません。
尿石症を完全に予防することはできませんが、適切な食事と十分な水分を与え、尿の状態をチェックする習慣をつけることが重要です。
飲水量の減少、栄養バランスの偏った食事、細菌の尿路感染などが原因として挙げられます。
頻尿や血尿、発熱、排尿痛といった症状が表れます。もっとも危険な状態の一つが尿路に結石が詰まることで起こる尿道閉塞。尿が全く出なくなり、命に関わることもあるのです。
症状が軽度の場合は治療食で対応しますが、結石が大きい場合などは手術で摘出しなければなりません。
尿石症を完全に予防することはできませんが、適切な食事と十分な水分を与え、尿の状態をチェックする習慣をつけることが重要です。
多発性嚢胞腎
腎臓に多数の嚢胞ができることで腎機能が低下していく、猫に多い遺伝性疾患です。
初期段階では気付きにくいものの多飲多尿、食欲不振、脱水、嘔吐といった症状が少しずつ表れます。
現時点で完治できる治療法は見つかっていませんが、治療によって病気の進行を遅らせることは可能です。
初期段階では気付きにくいものの多飲多尿、食欲不振、脱水、嘔吐といった症状が少しずつ表れます。
現時点で完治できる治療法は見つかっていませんが、治療によって病気の進行を遅らせることは可能です。
健康寿命を延ばすために
シャルトリューの平均寿命は、12~15歳。
愛猫がより長く健康でいるために、次のポイントに気を付けて暮らしたいものです。
愛猫がより長く健康でいるために、次のポイントに気を付けて暮らしたいものです。
毎日の運動
比較的おとなしい性格ですが、ワーキングキャットとして活躍していたこともあり、運動は大好きです。
自由に遊べる環境やおもちゃを用意するのはもちろん、一緒に遊ぶ時間をつくって積極的に遊ばせるようにしてください。
自由に遊べる環境やおもちゃを用意するのはもちろん、一緒に遊ぶ時間をつくって積極的に遊ばせるようにしてください。
食事の管理
がっしりとした体格で、太りやすい傾向にあります。また、成長過程がゆっくりであるため肥満に気付きにくい場合も。
食事の量や回数、内容に注意して肥満を予防しましょう。
食事の量や回数、内容に注意して肥満を予防しましょう。
室温の管理
厚い被毛に覆われているため、暑さに弱い猫種です。
とくに夏場の室温には注意し、快適な温度を保つようにしてください。
とくに夏場の室温には注意し、快適な温度を保つようにしてください。
シャルトリューのルーツ

シャルトリューは、フランス原産の猫です。フランスとイタリアの国境地域にある地名が名前の由来で、その起源には諸説あります。しかし、16世紀には文献や絵画に描かれていることから、少なくともこの時代には存在していたといえるでしょう。
誕生の経緯
16世紀以降、フランスで愛されてきたシャルトリューですが、第二次世界大以降その数は激減。戦乱のなか、人々がペットを飼育する余裕がなかったという理由に加え、美しい被毛を毛皮として利用するという悲しい事情もありました。
その後、絶滅の危機に瀕したシャルトリューは、ペルシャやブリティッシュショートヘアなどとの異種交配で復活させる動きが起こります。
アメリカなど海外に輸出するほど個体数が増えた20世紀半ばに、公認猫種として認定されました。
その後、絶滅の危機に瀕したシャルトリューは、ペルシャやブリティッシュショートヘアなどとの異種交配で復活させる動きが起こります。
アメリカなど海外に輸出するほど個体数が増えた20世紀半ばに、公認猫種として認定されました。
まとめ

フランス生まれのシャルトリューは、その美しいビジュアルから「フランスの宝」ともいわれています。品のある見た目に反して活動的ですが、性格は穏やかで甘えん坊。「犬のような猫」と呼ばれるほど飼い主に従順な猫です。『みんなの子猫ブリーダー』でも人気のあるシャルトリュー。なかなか見かける機会が少ない猫種ではありますが、見かけたときにはぜひ美しい姿に癒されてくださいね。