ヒマラヤンの特徴
大きさ
ヒマラヤンは丸い手足にずんぐりむっくりの体型で、コビータイプに分類されます。
体重は3kg～5.5kg程度の中型猫です。
体重は3kg～5.5kg程度の中型猫です。
性格
シャムとペルシャの血を引いているため、性格的には両方の猫種の中間といわれます。
基本的にはどの子も穏やかで社交的、人懐っこい面があります。
子猫から若猫時代はシャムのように活動的、成猫になるとペルシャのようにのんびりとリラックスして過ごすことを好むようになるパターンが多いようです。
基本的にはどの子も穏やかで社交的、人懐っこい面があります。
子猫から若猫時代はシャムのように活動的、成猫になるとペルシャのようにのんびりとリラックスして過ごすことを好むようになるパターンが多いようです。
被毛
毛色
ヒマラヤンの毛色は、シール、ブルー、クリーム、ライラック、チョコレートの5色がベースです。
鼻先、手足の先、耳先、しっぽには「ポイント」と呼ばれる濃い部分のあることが特徴で、ポイントの大きさや濃さには個体差があります。
また、ポイント部分は体温の影響が大きく、夏は色が薄くなり、冬は濃くなるともいわれています。
鼻先、手足の先、耳先、しっぽには「ポイント」と呼ばれる濃い部分のあることが特徴で、ポイントの大きさや濃さには個体差があります。
また、ポイント部分は体温の影響が大きく、夏は色が薄くなり、冬は濃くなるともいわれています。
毛質
長毛猫であるヒマラヤンの被毛は、長い上毛と短い下毛のダブルコートになっています。
上毛はツヤがあり手触りも滑らかですが、やや細めで絡まりやすい傾向があります。
上毛はツヤがあり手触りも滑らかですが、やや細めで絡まりやすい傾向があります。
平均価格
当サイトでのヒマラヤンの平均価格は、オスが約18万円、メスが約18万円、全体では約18万円です。
ヒマラヤンの飼い方
しつけ
社交的で人懐っこいシャムの性格が影響しているため、ヒマラヤンも愛情深く、人をよく見ています。
それだけに賢く、ものわかりもよく、しつけがしやすい猫種ともいえます。
甘噛み止めやトイレ、爪とぎなどは、子猫のうちから教えておきましょう。
それだけに賢く、ものわかりもよく、しつけがしやすい猫種ともいえます。
甘噛み止めやトイレ、爪とぎなどは、子猫のうちから教えておきましょう。
お手入れ
ブラッシング
ダブルコートの長毛種のため、毛量は非常に多いです。もつれやすい毛質なので、お手入れをしないと抜けた毛が絡まり、毛玉になってしまいます。
できるだけ毎日、スリッカーブラシやピンブラシを使って、丁寧にブラッシングしましょう。
仕上げにコームで毛の流れを整えてあげると、通気性も高まります。ツヤを出したいときは、獣毛ブラシを使うのもおすすめです。
ブラッシングは愛猫とのスキンシップになるもなるため、欠かさずおこなってあげましょう。
できるだけ毎日、スリッカーブラシやピンブラシを使って、丁寧にブラッシングしましょう。
仕上げにコームで毛の流れを整えてあげると、通気性も高まります。ツヤを出したいときは、獣毛ブラシを使うのもおすすめです。
ブラッシングは愛猫とのスキンシップになるもなるため、欠かさずおこなってあげましょう。
シャンプー
猫は自ら毛づくろいで体のお手入れができるため、室内飼育をしている限りは汚れも少なく、犬のように定期的なシャンプーは不要です。
ただし、年に1～2回程度、抜け毛対策としておこなうシャンプーはおすすめです。
その際、シャワーの湯温は人肌程度になるよう調節を忘れずにおこないましょう。
ただし、年に1～2回程度、抜け毛対策としておこなうシャンプーはおすすめです。
その際、シャワーの湯温は人肌程度になるよう調節を忘れずにおこないましょう。
歯磨き
歯磨きは毎日おこなってあげるのが理想ですが、口元を触られるのを嫌がる猫は多いものです。
子猫のうちから口元を触ることに慣れさせ、歯磨きを習慣づけるのがよいでしょう。
子猫のうちから口元を触ることに慣れさせ、歯磨きを習慣づけるのがよいでしょう。
爪切り
爪切りをしないでいると、布などに引っかかりやすくなり危険です。
爪とぎと爪切りの役割は異なるため、爪は定期的にチェックして、長くなっていたらカットしてあげましょう。
爪とぎと爪切りの役割は異なるため、爪は定期的にチェックして、長くなっていたらカットしてあげましょう。
ヒマラヤンを飼う際の注意点
暑さが苦手
長毛でダブルコートのヒマラヤンにとって、高温多湿の日本の夏は暑く、過ごしにくい季節です。
エアコンを使用して快適な室温を維持するとともに、愛猫の好きな場所に冷感マットなどを用意してあげましょう。
基本的に猫にカットは不要ですが、暑い季節を迎える前にプロのトリマーさんにお願いして、シャンプーで抜け毛をしっかりと取り去ってもらったり、部分カットを取り入れてもらったりするのもいよいでしょう。
エアコンを使用して快適な室温を維持するとともに、愛猫の好きな場所に冷感マットなどを用意してあげましょう。
基本的に猫にカットは不要ですが、暑い季節を迎える前にプロのトリマーさんにお願いして、シャンプーで抜け毛をしっかりと取り去ってもらったり、部分カットを取り入れてもらったりするのもいよいでしょう。
抜け毛対策
猫は自分の体を舐めて手入れをしますが、ヒマラヤンが抜け毛が多いため、毛を多く口にしてしまいがちです。
あまりに多くの毛を飲み込むと毛球症になり、食欲低下や便秘の原因にもつながります。
美容だけでなく愛猫の健康のためにも、ブラッシングは忘れずにおこなってあげましょう。
あまりに多くの毛を飲み込むと毛球症になり、食欲低下や便秘の原因にもつながります。
美容だけでなく愛猫の健康のためにも、ブラッシングは忘れずにおこなってあげましょう。
ヒマラヤンがかかりやすい病気、寿命
注意したい病気
流涙症
流涙症とはなんらかの原因によって、常に目から涙があふれてしまう症状です。
目には常に微量の涙が分泌されており、その涙は涙道を通じて鼻腔内へ排出されます。
ヒマラヤンなど鼻先の短い短頭種は涙道も短いため、涙が目からあふれやすく、流涙症になりやすい傾向にあります。
流涙症により常に目の周りが湿っていると、涙やけの原因になったり、細菌感染から炎症を起こしたりする場合もあります。そうならないためにも、涙が出ていたらこまめに拭き取ってあげましょう。
目には常に微量の涙が分泌されており、その涙は涙道を通じて鼻腔内へ排出されます。
ヒマラヤンなど鼻先の短い短頭種は涙道も短いため、涙が目からあふれやすく、流涙症になりやすい傾向にあります。
流涙症により常に目の周りが湿っていると、涙やけの原因になったり、細菌感染から炎症を起こしたりする場合もあります。そうならないためにも、涙が出ていたらこまめに拭き取ってあげましょう。
尿石症
尿は腎臓で作られ、尿管、膀胱、尿道を通じて体外に排出されます。
この尿の通り道を「尿路」と呼びますが、尿路内のどこかに結石ができる病気を「結石症」といいます。
尿石症になると、トイレの回数が増えたり、排尿の際に痛がって声をあげたり、血尿が出たりすることがあります。
結石により尿路が完全に閉鎖されてしまった場合、尿に含まれる毒素により、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
結石が存在する場所や石の大きさによっては、無症状のまま悪化する場合もあるので、日ごろから愛猫の様子を観察すること、定期的な健康診断を受けることが大切です。
また、水分をしっかりとらせることも予防につながります。
この尿の通り道を「尿路」と呼びますが、尿路内のどこかに結石ができる病気を「結石症」といいます。
尿石症になると、トイレの回数が増えたり、排尿の際に痛がって声をあげたり、血尿が出たりすることがあります。
結石により尿路が完全に閉鎖されてしまった場合、尿に含まれる毒素により、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
結石が存在する場所や石の大きさによっては、無症状のまま悪化する場合もあるので、日ごろから愛猫の様子を観察すること、定期的な健康診断を受けることが大切です。
また、水分をしっかりとらせることも予防につながります。
短頭種気道症候群
ヒマラヤンの息が荒い、呼吸が早い、寝ているときにいびきをかくなど、苦しそうな呼吸をしていたら、短頭種気道症候群かもしれません。
短頭種気道症候群とは、鼻の穴が短く狭い「外鼻孔狭窄」のため、常に鼻が詰まって呼吸が難しくなる状態です。
治療方法は愛猫の状態によりますが、症状をやわらげる内科療法や、外鼻孔を広げて呼吸しやすくする外科療法などがあります。
動いているときや休んでいるときなど、症状が表れている場面の動画を撮っておくと診断の助けにもなるので、おすすめです。
また、肥満対策はこの病気の予防に効果的です。日ごろから太らせないように、愛猫の食事管理をおこなってあげましょう。
短頭種気道症候群とは、鼻の穴が短く狭い「外鼻孔狭窄」のため、常に鼻が詰まって呼吸が難しくなる状態です。
治療方法は愛猫の状態によりますが、症状をやわらげる内科療法や、外鼻孔を広げて呼吸しやすくする外科療法などがあります。
動いているときや休んでいるときなど、症状が表れている場面の動画を撮っておくと診断の助けにもなるので、おすすめです。
また、肥満対策はこの病気の予防に効果的です。日ごろから太らせないように、愛猫の食事管理をおこなってあげましょう。
多発性嚢胞腎
腎臓の中に嚢胞（のうほう）という液体のつまった袋ができ、それが次第に大きくなることで、腎機能が失われていく遺伝性疾患です。
発症率は猫全体で0.1％程度ですが、ヒマラヤンのベースとなったペルシャでは4割がこの疾患をもつとされています。
発症年齢は主に中高齢以降であるため、一般的な猫の腎不全と区別がつかないことも多いでしょう。
遺伝子検査やエコーによる検査で早期発見が可能ですが、遺伝確率が50％の顕性遺伝（優性遺伝）であるため、この遺伝子をもつ猫の繁殖は避けるべきとされています。
発症率は猫全体で0.1％程度ですが、ヒマラヤンのベースとなったペルシャでは4割がこの疾患をもつとされています。
発症年齢は主に中高齢以降であるため、一般的な猫の腎不全と区別がつかないことも多いでしょう。
遺伝子検査やエコーによる検査で早期発見が可能ですが、遺伝確率が50％の顕性遺伝（優性遺伝）であるため、この遺伝子をもつ猫の繁殖は避けるべきとされています。
健康寿命を延ばすために
ヒマラヤンの平均寿命は12～16歳程度といわれています。
愛猫の健康寿命を延ばすには、肥満対策とデンタルケアがおすすめです。
愛猫の健康寿命を延ばすには、肥満対策とデンタルケアがおすすめです。
肥満対策
鼻ぺちゃ顔で首も短いヒマラヤンは、肥満になると気道が圧迫されてしまい、呼吸がしづらくなります。
できるだけ毎日運動をさせ、活動量に応じた食事とおやつの管理をしっかりとおこないましょう。
できるだけ毎日運動をさせ、活動量に応じた食事とおやつの管理をしっかりとおこないましょう。
デンタルケア
歯周病菌が産生する毒素は、全身の健康に悪影響を与えることが知られています。
歯磨きはなるべく毎日おこない、嫌がらないように子猫のころから慣らしておきましょう。
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ヒマラヤンのルーツ
名前の由来
鼻と耳、しっぽ、手足の先にチョコレート色のポイントがあり、最古の品種といわれるヒマラヤウサギ。
猫のヒマラヤンは、このヒマラヤウサギの毛色と似ていることから命名されました。
猫のヒマラヤンは、このヒマラヤウサギの毛色と似ていることから命名されました。
誕生の経緯
ペルシャのように長毛でゴージャスな被毛に、シャムのポイントカラーをもつ猫を作出しようと交配を重ね、誕生したのがヒマラヤンです。
イギリスでは「クメール」というシャムとペルシャの交雑猫を基礎に育種をおこない、1955年にイギリスの猫登録団体GCCFに猫種として認められました。
アメリカではシャムと長毛の黒猫をかけ合わせて生まれた猫を基礎に、現在のヒマラヤンに近い「デビュタント」という猫種が作出されました。しかし、デビュタントは長毛のポインテッドであっても、骨格的にはペルシャよりもシャムに近いものだったようです。
近年は人気も登録数も常に上位のヒマラヤンですが、現在は骨格的にはペルシャ近い形で安定していることもあり、アメリカの猫登録団体であるTICAとCFAではペルシャの一つのカテゴリとして公認しています。
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近年は人気も登録数も常に上位のヒマラヤンですが、現在は骨格的にはペルシャ近い形で安定していることもあり、アメリカの猫登録団体であるTICAとCFAではペルシャの一つのカテゴリとして公認しています。
まとめ
ふわふわの長毛に鼻先、耳先、手足の先、しっぽに表れるポイントが魅力的なヒマラヤン。
シャム猫譲りの人懐こい性格でしつけがしやすく、被毛の手入れと室温管理をしっかりできれば、初心者にも飼いやすい猫種です。
ペルシャ譲りの毛色のバリエーションに加えて、ポイントの色の濃さや大きさには個体差があり一頭一頭異なっている、その子だけのチャームポイントでもあります。
かけがえのない家族として、大切に育てていきたいですね。
シャム猫譲りの人懐こい性格でしつけがしやすく、被毛の手入れと室温管理をしっかりできれば、初心者にも飼いやすい猫種です。
ペルシャ譲りの毛色のバリエーションに加えて、ポイントの色の濃さや大きさには個体差があり一頭一頭異なっている、その子だけのチャームポイントでもあります。
かけがえのない家族として、大切に育てていきたいですね。
