青い目の猫の特徴
青い目の猫といっても、実際に目自体が青いわけではありません。
その理由は、目に含まれるメラニン色素の量が少ないことに起因します。とくに虹彩という目の色を決める部分のメラニンがほとんど存在しないことで、光が反射されて青く見えるのです。
これは、水や空が青く見えるのと同じ原理。わずかな色素が、光の作用によって拡散することで生じる「レイリー散乱」という現象です。
青い目の猫の色合いには違いが見られ、淡い色の「アクア」、中間色の「ブルー」、濃い色の「サファイアブルー」といったパターンがあります。
その理由は、目に含まれるメラニン色素の量が少ないことに起因します。とくに虹彩という目の色を決める部分のメラニンがほとんど存在しないことで、光が反射されて青く見えるのです。
これは、水や空が青く見えるのと同じ原理。わずかな色素が、光の作用によって拡散することで生じる「レイリー散乱」という現象です。
青い目の猫の色合いには違いが見られ、淡い色の「アクア」、中間色の「ブルー」、濃い色の「サファイアブルー」といったパターンがあります。
ポインテッドとの関係
ポインテッド（ポイントカラー）とは、猫の柄の種類のこと。耳や足、しっぽなど体の末端部分が濃い色で、そのほかの部分が薄い色をしているのが特徴です。
純血種のポインテッドにはシャム、ヒマラヤン、ラグドールなどが存在します。
基本的に青い目を持つのが、ポインテッドの猫。その理由は、ポインテッドを引き起こす遺伝子にあります。
この遺伝子は目の虹彩にメラニンを生成しない、あるいは非常に少ない量のメラニンしか生成しないため、目が青く見えるようになるのです。
純血種のポインテッドにはシャム、ヒマラヤン、ラグドールなどが存在します。
基本的に青い目を持つのが、ポインテッドの猫。その理由は、ポインテッドを引き起こす遺伝子にあります。
この遺伝子は目の虹彩にメラニンを生成しない、あるいは非常に少ない量のメラニンしか生成しないため、目が青く見えるようになるのです。
▲ポインテッドのシャム猫
青い目の黒猫はいる？
メラニン色素の多い黒猫は、一般的に黄色や緑色の目を持つことがほとんどで、青い目を持つ遺伝的な要因は見られません。そのため、青い目を持つ黒猫は非常に珍しい存在です。
青い目の黒猫は、親のどちらかがシャム系の猫である場合によく見られます。一方で、病気やけがなどが原因で目が青色になることもあり、その場合は注意が必要です。
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子猫期のみ目が青い「キトンブルー」
「キトンブルー」とは、生まれた直後の子猫が持つ青い目のこと。もともと目に青い色素を持っているわけではなく、メラニン色素がまだ沈着していないことで起こる現象です。
キトンブルーはほとんどの子猫に見られますが、成長とともにメラニンの生成が進むと目の色が変わりはじめ、生後6～12週ころになると最終的な目の色に定まるといわれています。
一部の猫は、成長しても青い目のまま変化しないことがありますが、大多数の猫は黄色や緑、琥珀色などそれぞれの猫種が持つ本来の目の色に変化します。
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青い目の猫の種類
青い目を持つ猫には、ポイントカラーが特徴で、シャム猫の遺伝子を受け継ぐ種類が知られています。
ラグドール
英語で「ぬいぐるみ」を意味する名前の通り、人に抱っこされるのが大好きな猫。がっしりと大きな体格で迫力はありますが、おとなしい性格で激しい遊びを好まないので、猫を飼うのが初めての方や集合住宅にお住まいの方でも飼いやすいでしょう。
模様はポイントが基本で、毛色はクリーム、レッド、シールなどがあります。
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模様はポイントが基本で、毛色はクリーム、レッド、シールなどがあります。
シャム
タイの王族や貴族に愛されてきた歴史ある猫種で、スマートな体つきに、大きな耳とくさび型の頭が特徴です。猫らしいツンデレな性格で、よく鳴く「おしゃべり好き」としても知られています。
毛色はシール、チョコレート、ブルー、ライラックなどがあり、それぞれポイントが入ります。
毛色はシール、チョコレート、ブルー、ライラックなどがあり、それぞれポイントが入ります。
ヒマラヤン
ペルシャとシャムのかけ合わせで誕生した猫種。シャム譲りのブルーの瞳には濃淡があり、短い足と丸い体のずっしりとした体格をしています。
見た目通りゆったり過ごすことを好みますが、愛想もよく、ほかの人やペットに対しても友好的です。
毛色はシール、ブルー、ライラック、クリームなどがあり、いずれもポイントが入ります。
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見た目通りゆったり過ごすことを好みますが、愛想もよく、ほかの人やペットに対しても友好的です。
毛色はシール、ブルー、ライラック、クリームなどがあり、いずれもポイントが入ります。
バリニーズ
シャムの長毛種として独立した猫種ですが、毛はそれほど長くなく、セミロングよりやや短い程度。スレンダーな筋肉質で、運動能力が高い猫です。
甘えん坊で社交性があるため、新しい環境や人に対しても柔軟に適応することができます。
毛色はブルー、シール、ライラック、チョコレートなどでポイントカラーが主流です。
甘えん坊で社交性があるため、新しい環境や人に対しても柔軟に適応することができます。
毛色はブルー、シール、ライラック、チョコレートなどでポイントカラーが主流です。
バーマン
丸い顔に「ローマンシェイプ」と呼ばれる個性的な鼻を持ち、もっとも特徴的なのが四肢の先の白い被毛です。
人と関わるのが大好きで、構ってほしいがためにいたずらを仕掛けてくることもあります。
毛色はシールブラウン、ブルーソリッド、シルバー、トーティなどがあり、すべての毛色にポイントが入ります。
人と関わるのが大好きで、構ってほしいがためにいたずらを仕掛けてくることもあります。
毛色はシールブラウン、ブルーソリッド、シルバー、トーティなどがあり、すべての毛色にポイントが入ります。
スノーシュー
世界的に個体数が少なく、日本でも希少な猫種。靴下を履いているような白い四肢が特徴ですが、発現しない場合もあります。
好奇心旺盛で飼い主と触れ合うことが大好きなので、しつけやコミュニケーションがとりやすいでしょう。
毛色はライラック、ブルー、チョコレート、シールポイントなどがあります。
好奇心旺盛で飼い主と触れ合うことが大好きなので、しつけやコミュニケーションがとりやすいでしょう。
毛色はライラック、ブルー、チョコレート、シールポイントなどがあります。
カラーポイントショートヘア
アメリカとイギリスで1940年代から作出がはじまった猫種で、容姿も性格もシャムの特徴を濃く受け継いでいます。シャムとの一番の違いは、毛色のパターンが多いことです。レッド、クリーム、ブラウンなど、全部で16種類もあります。
シャム譲りの人懐っこさや甘えん坊な一面が見られます。
シャム譲りの人懐っこさや甘えん坊な一面が見られます。
青い目を持つ白猫
幸運をもたらすというジンクスが数多くある白猫。日本では、白い招き猫が福を呼ぶ象徴として親しまれてきました。メラニン色素が薄い白猫もまた、青い目を持つことがあるのです。
ここでは、さまざまな毛色を持ち、毛色が白の場合に青い目の子が見られる猫種を紹介します。
ここでは、さまざまな毛色を持ち、毛色が白の場合に青い目の子が見られる猫種を紹介します。
ターキッシュバン
トルコのバン湖周辺で古代から存在していたといわれる非常に希少な猫種で、日本でもなかなか目にすることはありません。水を怖がらない子が多いことから、「泳ぐ猫」とも呼ばれます。
一番の特徴は、「バン・パターン」と呼ばれる頭部としっぽの模様です。色はブラック、ブラウン、トーティなどと、そのタビーがあります。
自立心が強い傾向にありますが、飼い主に従順なところも見られます。
一番の特徴は、「バン・パターン」と呼ばれる頭部としっぽの模様です。色はブラック、ブラウン、トーティなどと、そのタビーがあります。
自立心が強い傾向にありますが、飼い主に従順なところも見られます。
ペルシャ
現存する純血種のなかで、もっとも古い猫種の一つといわれ、世界中で愛される猫。丸い形の顔に大きな瞳、ぺちゃっとつぶれた鼻をもつ愛嬌のある顔つきが特徴です。
ゴージャスな被毛と、品のよさを感じる佇まいから「猫の王様」と称されます。静かに過ごすことを好む自立心の強い性格ですが、飼い主には愛情深く接します。
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ゴージャスな被毛と、品のよさを感じる佇まいから「猫の王様」と称されます。静かに過ごすことを好む自立心の強い性格ですが、飼い主には愛情深く接します。
ターキッシュアンゴラ
ペルシャの祖先といわれているのがターキッシュアンゴラです。引き締まった細身の体に、胸元の飾り毛と長いふさふさのしっぽが特徴です。
猫らしい自由な性格ですが、気に入った相手には人懐こく甘える一面も。
毛色はホワイトのほかにソリッドやタビー、スモークなど多くの色とパターンが存在します。
猫らしい自由な性格ですが、気に入った相手には人懐こく甘える一面も。
毛色はホワイトのほかにソリッドやタビー、スモークなど多くの色とパターンが存在します。
コーニッシュレックス
イギリスで誕生した突然変異の猫を基礎に作出された猫種。シングルコートの巻き毛と「バットイヤー」と呼ばれる大きな耳を持つ、個性的な見た目が魅力です。
好奇心旺盛でジャンプ力に優れているため、高い場所で遊ぶことを好みます。かなりの甘えん坊で、成猫になっても幼さが残る愛らしい性格をしています。
好奇心旺盛でジャンプ力に優れているため、高い場所で遊ぶことを好みます。かなりの甘えん坊で、成猫になっても幼さが残る愛らしい性格をしています。
オリエンタル
シャムを基礎に作出された猫種で、長毛と短毛の2タイプが存在します。逆V字型の頭に大きな耳、アーモンド形の瞳が特徴です。オリエンタルの目はグリーンが基本で、青い目は白い被毛の子に現れます。
犬のような性格といわれるシャムの気質を受け継ぎ、人によく懐く社交的な性格。エネルギッシュで、遊びや運動も大好きです。
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青い目の猫を飼う際の注意点
聴覚の健康問題
全身が白色の猫や、左右の目の色が異なるオッドアイの猫には、聴覚異常が生じる傾向があります。オッドアイの猫の場合は、青目側の耳のみに異常が起こりやすいとされています。
その原因となるのが、白い毛色を引き起こす「白色遺伝子」です。白色遺伝子がメラニン色素の生成を妨げることで、内耳の発達に影響を与えることがあります。
しかし、白い猫やオッドアイの猫すべてに聴覚異常が起こるわけではなく、その発症メカニズムについては解明されていません。
聴覚に問題がない場合でも、定期的な健康診断で耳の状態を確認することが大切です。
その原因となるのが、白い毛色を引き起こす「白色遺伝子」です。白色遺伝子がメラニン色素の生成を妨げることで、内耳の発達に影響を与えることがあります。
しかし、白い猫やオッドアイの猫すべてに聴覚異常が起こるわけではなく、その発症メカニズムについては解明されていません。
聴覚に問題がない場合でも、定期的な健康診断で耳の状態を確認することが大切です。
日差し対策
青い目の猫はメラニン色素が少なく、目が日光に対して敏感です。また、青い目を持つ白猫は皮膚も敏感で、強い紫外線にさらされることで目や皮膚の健康に悪影響が出る可能性があります。
カーテンやブラインドを使って日差しを調整したり、窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったりと、猫が日光に長時間さらされないように工夫するようにしましょう。
カーテンやブラインドを使って日差しを調整したり、窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったりと、猫が日光に長時間さらされないように工夫するようにしましょう。
まとめ
吸い込まれるような美しさを持つ青い目の猫。その青い瞳は、特定の猫種に見られるだけでなく、子猫時代にしか見られない「キトンブルー」という現象としても知られています。
また、青い目を持つ猫の特徴や、メラニン色素が少ないために注意すべきポイントについてもご紹介しました。これから猫をお迎えする際の参考にしてみてください。
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