冨岡利枝ブリーダーのブログ｜[課題]遺伝病を減らし、無くしていくためには(24.6.6)

私たちブリーダーは、生まれた子猫に遺伝病発症リスクの無い交配を行うこと。
オーナー様は、みだりな繁殖を行わないこと。この2点に尽きると思います。

当舎では、生まれた子猫の遺伝病検査までは行っておりませんが、優勢遺伝病であるPKD(多発性嚢胞腎)については両親クリアのみでの繁殖を行っており、生まれた子猫は理論上全て「クリア(ノーマル)」で発症リスクを回避しています。

また劣勢遺伝病であるPK-Def(ピルビン酸キナーゼ欠損症)については、全ての父猫がクリアのみでの繁殖を行っており、この遺伝子を生まれた子猫がもし仮にクリアでない母猫から引き継ぎ「キャリア」だったとしても、生まれた子猫の発症リスクは回避出来る繁殖となります。

以上の理由からもクリアでないパートナーとの交配によっての遺伝病発症リスクを回避するためにも「繁殖不可」や「ブリーダー販売不可」のポリシーでの販売を行っております。

当舎で取り扱いの無い猫種では、猫種によって遺伝形態の異なる病気もありますので、私たちブリーダーはその法則を正しく理解して、秩序ある繁殖を目指すべきだと思っています。
当サイトにも分かりやすい説明が掲載されておりますので、以下にリンクを添付させていただきます。
是非この機会に我々ブリーダーだけではなく猫と関わる全ての方にも正しい理解を共有していただければ幸いです。
https://www.koneko-breeder.com/howToGenetic.php

※写真は投稿内容と関係ありませんが、楽しく盛り上がっている『ぱっちお』ベビーの元気兄弟の様子です♪