FIPを知らなかった
知らなかったために亡くしてしまった
知っていればもっと早く治療ができたのに…
と言うことにならないように、
今後は猫ちゃんお引渡しの際にプリントした用紙をお渡しすることにしました。
落ち着いた時に読んでいただけることを願って。
(たびたびお伝えしていますが、添付画像やブログを見ていない方、理解されていない方も多いため)
FIPは、薬がなかった時は発症すると
どうすることもできない、
亡くなるのを待つしかない恐ろしい病気でしたが、
今は薬があります。
その薬も、
クラウドファンディングで100万円以上の募金を募らなければ治せない高価な薬ではなく、
1/10以下の薬でも治ります。
最近のケースでは、
子猫ちゃんお引渡しから1ヶ月すこし過ぎた夜間
【 3日ごはんを食べない 】と連絡があり、
症状をお聞きすると
下痢や嘔吐はないが、
風邪っぽく鼻水が出ていて
食べない以外は、
おとなしい気がする。とのこと。
フードが気に入らなくなったのかと考えたオーナーさまは、いろいろ与えたが食べないと。
急に食欲なくなるのは普通ではないので病院に行っていただくようお伝えしましたら夜中でしたが
ご主人さまが救急に連れて行ってくださり…
しかし、そこでの診断は
【猫風邪から肺炎…】
メール見て大変驚き心配しています。
鼻水(猫風邪)から肺炎をこじらせていたのですか?
たしかに猫風邪からも胸水は溜まることはあるかも知れませんが、それだけが原因でしょうか?
胸水貯留は病気の結果として起こるので、
原因となる病気の症状が同時に現れていることも多いので、
真っ先にFIP(猫伝染性腹膜炎)発症による胸水かと思いましたが、違うのですか?胸水を抜いたのでしたらFIPか大方診断ができます。(黄色っぽいとろみのある液体なので)
生まれつき心臓が弱いとのこと、
別の原因のようなお話なので、また先生から詳しいお話があればお知らせいただけたら幸いです。
祈ることしかできませんが快方に向かってくれますように…
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あれからバタバタしておりご連絡できずでした
申し訳ございません。
救急に運ばれた日、胸水が溜まっているとのことで
麻酔で針を刺して水を抜いてもらったのですが
小さいので万が一のリスクを覚悟してくださいと言われ
一旦その2日後退院し、前回太田さんにお伝えしたような診断結果を色々言われました
・生まれつき心臓が弱い
・心臓が弱くて体に血が送れなくなっている
・体質的な問題
・心不全
でもすべて専門医ではなく、明確な結果も返ってこず
FIPの可能性が高いのではないか・・・とお伝えしたのですが
ウイルスや菌ではなさそうだと。。
それでも心配だったので、2日で4件ほど病院をまわりまして
結果最後の心臓の専門医の病院で太田様のおっしゃる通り
FIPの陽性の結果が出ました
ただ、FIPの結果が出る前に、瀕死の原因になっている
心臓のまわりのドロドロした何かを取り除かなければならないとのことで
体も相当弱っていたので他の猫さんから輸血をしてもらいながらの大手術になりました。
胸を開ける手術をしたところ、すごく汚い心臓に癒着した何かが
心臓を圧迫していたとのことで、それを一部取り除く手術をし
その後、菌の検査をしてFIPと診断がでました。。
投薬を開始してまだ1週間ですが
今容態は少し安定しております。
ただ、FIPの症状の特徴である神経性の症状が強く出て
下半身付随になってしまい、体が少し痙攣するような症状です。
自ら排便排尿ができない状態ですので、絞って出しています。
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【最初の病院でFIPと気付いてくれていたら…】
転院した病院でも気付いてもらえず、
オーナーさまが諦めずに4件まわってくださった
心臓専門医での検査で
陽性の結果が出たことによりFIPと診断されて…
検査、診断までに長く時間がかかってしまい、
景虎くん神経症状が強く出て下半身不随に痙攣‥
たら、れば…は解決になりませんが、
やはり気付いていただけない獣医さんが多くいるのも現実です。
景虎くん、今日で投薬開始から14日目
さらに良くなってくれていますように……
国内承認のモルヌピラビル(ラゲブリオ)で治療中
承認薬はすこし高額ですが唯一ペット保険が使える治療薬です。
今年2月に発症した蘭丸くんはお腹に水がたまる
分かりやすいウェットタイプで
検査結果を待たずに
見切り発車で投薬開始していただき、
1週間後には走り回るほど元気に。
最初から倍量の高用量でしたが副作用なく寛解
先日寛解した大福は下痢嘔吐、発熱、体重減少、
腹水貯留はなく。
ドライタイプの用量で体重にあわせてきっちりはかって投薬開始(ウェットタイプの1.5倍量)
獣医はこれからウェットタイプの症状が出るのかもとのことでしたが無視してドライタイプの用量で副作用なく寛解。
大福は投薬3〜4日ほどで熱も下がり元気に。
https://www.koneko-breeder.com/blogArticle-38257.html
文字ばかり見辛いので夏の大福(サマーカット)

景虎くんのようなウェット+ドライの混合タイプはウェットの倍量が必要になります。
知り合いはこの数年、モルヌピラビルは経験により独自の用量で一貫して同量を飲ませてましたが副作用なく寛解しいますので、
少なくて効果が得られない(もしくは再燃する)よりは多少多くても大丈夫なのかと考えています。個体や状態により副作用がでる子がある可能性もありますので一概にはいえませんが。
麻痺のような強い神経症状が出てしまうと寛解しても後遺症が残ってしまう子もいるといわれておりますが、
リハビリの様子を動画配信している方もおられますので、まだ若い子ですので景虎くん、
回復してくれると信じています!
【 猫=FIP 】
【 明日は我が身… 】
くらいに考えて猫ちゃんと楽しい毎日を過ごしてください。
次回は2匹兄弟の
諭吉・栄一 のうち諭吉が少食、体重不振…
いったいなにが!?
手術されて今は元気を取り戻したようでまた画像お借りさせていただきますね。