まだ1歳になっていないネーロちゃんが避妊手術を前にFIPになってしまい 治療をするとお聞きしたのが今年の5月、
そして昨夜…
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ネーロはFIPの治療をすぐ開始致しましたので、
投薬終了から3ヶ月再発もなく元気になりました。
本日、避妊手術致しましたのでご報告致します。
とメールいただき本当にうれしく思いました。
詳細をお知らせくださり
『 病院ではFIP治療できませんでしたので、
GS-441524の経口薬を個人で取り寄せ、家で飲ませました。
並行して動物病院ではプレドニゾロン、イトラコナゾール、アモキクリアを処方して頂き、2週間〜1ヶ月事に血液検査をしながら84日間きっちり飲ませました。
高額の上未承認の為、FIP治療をしてくれる病院も少なく助かる命も救えないのは辛い事です』
と…。
オーナーさまで、実際に治療し、寛解したご報告は初めてです。
勇気のある素早い行動とうれしいお知らせに
大きな希望の光をいただきました✨
早期に行動したことが一番効果に現れたのだと思います。
GS-441524に関しては、買わないように書いている獣医さんも【過去には】多く居ましたが、(当時は粗悪品が多いためであり信頼の有る所から買えばよい)
近くで治療してもらえる病院がなかったら何もできずただ時間が過ぎるだけです。
わたしも獣医師に相談をしたことがあります。もう1年ほど前なのですこし事情が変わっているかもしれませんが。
(病院で治療する場合です)
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現時点でのFIPの治療はレムデシビル(注射)および英国の動物用調剤薬局 BOVA uk社にて猫用に調剤されたGS-441524錠を用いて治療しております。
導入時に状態が悪い場合はレムデシビルの注射にて治療を開始し、以後はGS-441524の内服にて治療することが多いですが、その辺りはケースバイケースです。
当院での治療期間は12週間となり、5-6キロの場合、薬のみの費用として110-120万円程度かかります。
なお、ドライタイプの中でも眼や神経に症状がある場合、用量が1.5-2倍必要となり費用もその分だけ高額となります。
ご費用等のご事情により12週間のフルコース治療が実施出来ない場合、GS-441524の用量を下げて継続、あるいは可能な限りレムデシビルやGS-441524による治療を実施し以後はメフロキンというFIPウイルスの増殖抑制作用が示唆されている薬(抗マラリア薬)による寛解維持を期待する治療方法があります。
最近はモルヌピラビルという安価な治療薬を用いて治療される病院も増えてきているようですが、こちらは薬用量や副作用に関する情報が不足しているため現時点で当院での取り扱いはありません。
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このモルヌピラビルに関して、
GSへの耐性が疑われる場合には他の薬剤を使用するしかないため、モルヌピラビルが使われることがあります。
https://kami-ah.com/blog/archives/143
↑兵庫県のかみよし動物病院のブログです
保護猫サイトのブログでもムティアンが効かなかった子にモルヌピラビルを38日間(12週ではない)投与しての血液検査の結果、
24日ほどでFIPに関連する数値はすべて正常値になり
神経症状の足を引きずるのが改善されないため追加で14日分のモルヌピラビル処方した結果、
FIPに関連する数値も肝臓値腎臓値も問題なし。となり終了したとのブログを見ました。
発症した際の後ろ足のマヒはすこし残り
びっこはひいているけれどキャットタワーやキャットウォークも普通に上がり楽しそうに走り回っているとのことでした。
これだけでも大きな希望の光をいただきますよね。
わたしのところでは幸いにもFIPを発症した子が居ないのですが輸入に時間がかかるし
どんなものかな、とモルヌピラビルを取り寄せました。
半年ほど前に購入したものですが来年の6月の使用期限です。(今気がついた)
お守り代わりに置いてるだけですが長く置いておけないのは問題ですね。

FIPは昔のように不治の病と諦めるには早すぎます。
モルヌピラビルも治験開始から1年以上たち成功例が増えています。
1日も早く皆が病院で治療できるようになればと願います。
ネーロちゃん、オーナーさまありがとうございました。
このまま元気で居てくれることを願っています。
昨日避妊手術を終えたネーロちゃん。
投薬、通院お疲れ様でした。

http://sasetch.com/?p=9136
リンク先は日本で一番初めにモルヌピラビルでの治験を開始した獣医さんです