猫の主な感染症について

日付:2025.01.15 カテゴリ:参考（お勉強）

🐱猫の主な感染症について🐱

🔷猫カルシウイルス感染
　•症状＝くしゃみ、鼻水、軽度の発熱など風邪の症状、口腔内の潰痬•水疱
　•検査＝PCR、抗原検査など
　•予防＝ワクチン接種
　•備考＝子猫の場合は他の病気との合併症により症状が悪化し、死亡することもある

🔷猫ウイルス性鼻気管炎（猫ヘルペスウイルス感染症）
　•症状＝くしゃみ、鼻水、咳のほか、口内炎や結膜炎など
　•検査＝PCR、抗原検査など
　•予防＝ワクチン接種
　•備考＝感染猫のくしゃみや咳により感染し、飼育施設内で広まりやすい病気

🔷猫氾白血球減少症（猫パルボウイルス感染症）
　•症状＝高熱、嘔吐、激しい下痢を繰り返し、子猫は極めて砂防率が高い
　•検査＝PCR、抗原検査
　•予防＝ワクチン接種
　•備考＝原因ウイルスは環境でも長期間存在するため、発生した場合は施設内の消毒などを徹底する

🔷猫クラミジア感染症
　•症状＝けつまくえん、くしゃみ、鼻水、咳や肺炎
　•検査＝PCRなど
　•予防＝ワクチン接種
　•備考＝感染した猫との接種による感染が最も多く、1匹の猫が感染すると、グルーミングや食器の共有などを介し、施設内の猫に簡易に感染が広がる恐れがある

🔷猫白血病
　•症状＝著しい免疫力の低下、貧血、白血病、腫瘍など
　•検査＝抗原検査（簡易キットあり）、PCRなど
　•予防＝ワクチン接種
　•備考＝グルーミングや食器の共有などを介し、施設内の猫に容易に感染が広がる恐れがある

🔷猫免疫不全ウイルス感染症（猫エイズ）
　•症状＝免疫機能の低下、口内炎や歯肉炎などが数ヶ月から数年持続。エイズ期まで進行すると、激しい体重減少、貧血、悪性腫瘍など、多くは数ヶ月で死ぬ
　•検査＝抗体検査（簡易キットあり）、PCRなど
　•予防＝ワクチンの頻回接種
　•備考＝感染猫からの咬傷

🔷猫伝染性腹膜炎（FIP）
　•症状＝体重減少•元気減退•発熱、腹水（ウェットタイプ）、神経症状（ドライタイプ）
　•検査＝ＦcoＶの抗体検査やPCR、α1酸性糖タンパクなど
　•予防＝ワクチンはない。衛生管理を徹底、免疫低下の原因を減らす
　•備考＝病原性は低いが伝染病が強い猫コロナウイルスが猫体内で猫伝染性腹膜炎ウイルスに変異することで生じる。この変異には犬コロナウイルスの関与が報告されており、犬との接触を避けることが望ましく、同居犬にはＣＣoＶワクチンの接種が推奨される

🙀生きていれば、様々な病気に感染します。極力、予防に努めて、感染した場合は早期対応が必要です。
ご自身で判断せず、信頼できる獣医師にご相談ください。

参考文献
動物取扱業者のための飼育管理ガイド

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