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スコティッシュ鈴ママ
私が「猫」という存在に出会ったのは20年以上前になります。
その出会いは「罪悪感」とひたすら向き合う出会いでした。私は現在に至るまで、多くの猫達が車という凶器によって「生きる」事を突然に寸断され、虹の橋を渡った猫達でした。命の現場に居合わせる事が多くあり、何匹という猫達が私の手の中で息を引き取りました。「こんなに怖い目に遭い、恐怖と痛みを感じていたであろうその猫達」を一人で虹の橋を渡らせたくない気持ちで、胸に抱き虹の橋へ向かうまで一緒に静かで、無力な自分に出来る術もない時を共にしました。
その「罪悪感を無くす」為に、「命を救う」動物看護師として働き始めました。
これで緊急措置が学べると思っていましたが、現実は「命の格差」という人間都合の現場でした。
幸せな家族に病院に連れて来られる子、そして緊急で運ばれ命の灯が消え行く子…この子達には人間の「都合」で処置も受けられずに灯が小さくなっていくしかなかった子達です。私の「罪悪感」は、動物看護師となっても大きくなるばかりでした。
子猫達を温かいご家族の元にお届けし、安心して治療を受けながら幸せな生活をして欲しいという思いで「動物病院併設保護施設を開業する」ことを最終目標として夢を追いながら、出会ったこのお仕事で命の誕生がどれほど奇跡的な事なのか、生きられる事が「当たり前ではない」事も悲しみを通じて教えられた事を忘れず、誕生した命を強く紡いでいき暖かい家族へ命のバトンを渡していきたいと思います。
子猫の成長過程での性格や癖をお伝えする事で個々の特性をご理解頂き、またその対処をご提供しながら、飼育に関する不安を払拭する事で「個々の命の尊さ」をお伝えする事ができたらと思っております。
お引き渡し後も子猫達の生まれた「実家」と思って頂き、育て続ける事への不安が生まれた時「実家」に帰る=当舎を頼る。と思い安心してご家族様はただ一生懸命「溺愛」してあげてください。
旅立った子たちへ…
「虹の橋を渡ったあなた達は、私に沢山の課題を与えてくれました。その一つ一つを大切にし、あなた達の命が、無駄にならないように、次に繋げていきたいと思います。
「虹の橋」を渡った大切なあなた達は、いつまでも私の心に存在し続けています。