
シリーズで書かせて頂いている「去勢・避妊を考えよう」の第3回目としまして、
先日もニュースで報じられた「旧・優勢保護法」
一昔前まで、我が国には悪魔の所業の様な、強制的に「避妊・去勢手術」が行われておりました。
ハンセン病患者等、病気の絶滅を目的で強制的にこの方々に酷な避妊・去勢手術を行ってきました。
その悪魔の所業の様な行為を、動物だから行っても構わない、それより行う事が、美徳・常識の様にとらえられています。
あるブリーダーは、避妊・去勢を行わないと血統書を新たな飼い主様に渡さない、発行しないと堂々と書かれています。
健康な身体に、果たして人間のエゴでメスを入れる事が、動物愛護と言うのでしょうか?
私には理解できません。
避妊・去勢を行えば、病気に成らない?????
誰がこの様なバカな情報を発したのでしょう。
雌で子宮・卵巣を摘出すれば、子宮・卵巣に係る病は無く成ります。
取り除いた臓器は病気に成らない。至極当たり前です、無いものの病気は絶対発症しません。
だって、無いんですから。
又、乳腺炎や乳腺腫瘍のリスクは多少ありますが、これも女性ホルモンが影響しているからです。
子宮・卵巣の摘出により女性ホルモンの生成が無く成れば、乳腺炎や乳腺の腫瘍リスクは当然下がります。
しかし、人間も含め動物は複雑なホルモンバランスで体を維持しているのです。
人間歳を重ね、女性ホルモンが低下すれば、更年期障害が始まります。
中には更年期障害がきつく日常生活にも支障をきたす方も居られます。
それを、あえて作っているのが避妊手術です。
避妊手術をしてからこの仔は大人しく成ったとか言われますが、
それは、ホルモンバランスが崩れ、疑更年期障害を作り出しているだけです。
又、骨盤底筋と女性ホルモンの関係は非常に高く、筋肉の力で排尿をコントロールもしているのです。
避妊手術後、失禁症で悩まされておられる飼い主様も多々おられます。
大義名分の様に避妊手術を簡単に、又、義務的に思われておられる方は一考して戴きたいものですね。
過去にも書き綴りましたが、不幸な子供をつくらない為に避妊手術をする?
こんなバカげた理由は有りません。
ヨーロッパ的考えでは、それは飼い主の怠慢です。
飼い主様の管理次第で、妊娠は防げます。

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アメリカに本部を置くACFA(American Cat Fanciers Association) に籍を置き、30年以上「ロシアンブルー」一筋にブリーディングを行なっております。
ロシアンブルーをこよなく愛し、スタンダードを理解し、一人でも多くロシアンブルーのファンシャーが増える事を願って居ります。
ブリーディングにあたっては、衛生面・健康面は言うまでも無く、スタンダードを理解しより上質な世界に通用する「ロシアンブルー」を作出出来る様、日々研鑽しております。
ビロードの様な手触り、輝くプラチナシルバー(ブルー)の光沢、眼色は南の珊瑚礁の海の色の様なエメラルドグリーン。
触れても、眺めても全く飽きない素晴しい家猫です。
鳴き声も殆ど無く、遊びも大好きで素晴しい伴侶と成れる事を確信しております。
私共猫舎では、ブリーダー様へも血液(血統)の流出を逆に推し進めております。
お互い切磋琢磨しなければ、より良い世界に通じるロシアンブルーが作出できないと考えております。
これからも、国内外を問わず、より良い血液(血統)を求めて行く所存です。
又、最近ご縁があり、セルカークレックス、トンキニーズ、ベンガルのブリーディングも手掛ける事に成りました
乱繁殖をされるようなブリーダー様へのお譲りは出来ません。
家猫として、室内飼育が出来ない人にもお譲りは出来かねます。
又、猫アレルギーのお持ちの方、疑いがある方にもお譲りできません。
*お問い合わせに付きましては、ご家族様全員の同意のうえ、
又、猫アレルギーの心配の無い方に限らせて頂きます。
※ご注意ください
最近、PCCと称する血統書発行団体が出来た様ですが、私共所属の「ポラリス キャット クラブ(PCC)」とは、アルファベットの頭文字は同じですが、何ら関係がありません。私共の「ポラリス キャット クラブ」は発足から30年以上経ち、アメリカの正式名称:American Cat Fanciers Association Inc. (ACFA)の公認組織です。
お間違えに成らない様御注意ください。(ACFAは1955年に創設された歴史ある協会です)
又、子猫によりCFAナンバー、TICAナンバー及び血統書取得も可能です。