

ラグドールの生みの親、アン・ベイカーが
IRCA(International Ragdoll CatAssociation)という独自組織を立ち上げ、
ラグドールの繁殖・売買・名前の使用を独占しようとしたため、
1975年にその考え方に反感を抱く一部のグループがIRCAから離脱しました。
1994年にIRCAの厳しい規約を嫌った第2のグループが独立し、
ラガマフィンの開発を試みました。
グループは5代に渡る近親交配を危惧していたため、
ペルシャ猫、ヒマラヤン、その他長毛種との掛け合わせラガマフィンの固定化を推し進めたのです。
これによってラガマフィンはラグドールから区別される事と成りました。
ラガマフィンの名は当初冗談で付けられたものでしたが、
取り消し不加能なためそのまま定着しました。
*ラガマフィン(Ragamuffin)は、ぼろぼろの服を着た行儀の悪い人)の様な意味。
グループはRAG(Ragamuffin Associated Group)というブリードクラブを作り、
厳しいルールを設け種の保存と伝承を行っています。
アメリカの猫血統登録団体のACFA(American Cat Fannciers Association, Inc.)の
スタンダードに合った条件でブリーディングされ、
現在はより近い種類のサイベリアンとの交配が5代に1回の割合で許可されているますが、
これも間もなく終了し違う種との交配(アウトブリード)はなくなります。
現在ラガマフィンを「CFA」や「TICA」に登録するには「ACFA」の
レジストリー(登記簿)と5代祖のペディグリー(血統書)が必要です。
アウトブリードやポイントカラーはCFAでは認められません。
ポイントカラーでは、ラグドールと見極めがつか無い為です。
ラグドールとラガマフィンはそれほど近い猫種なのです。
RAGのブリーダーになるには2年以上の見習い期間の後、
英語での試験に合格する必要があり、
2015年時点ではラガマフィンを輸入したのは我が国には二人しかいないため
本物のラガマフィンは希少です。
我が国ではペット用に輸入した個体を勝手に繁殖させている事が考えられ、
計算もされずに、アウトブリードなどを繰り返し、粗雑なラガマフィンを
作り出していたのでしょう。
又、日本国内でのラガマフィンの基礎猫は、どの様な血統内容かも分かりません。
原産国アメリカでもACFAの5代祖の血統書が無ければならないのです。
本物のラガマフィンとは毛質や毛ぶき、性格等が全く違っているのが現状です。
また、悲しいかな、日本国内の多くの血統書発行団体では、未だにヒマラヤン等、
他品種のアウトブリードを認めています。
それより増して、国内で販売されたラガマフィンの基礎猫を知りたいですね。
何でも有の血統登録団体ですね。
これでは、世界に誇れる猫ちゃんは我が国からは作出されませんね。
非常に悲しい事です。
猫ちゃんと血統書の内容を見れば一目瞭然です。
そのための血統書でも有るのです。