整腸薬で様子を見てもよくならなくて困るときは、
下痢の状態や色、ニオイ、回数、猫ちゃんの状態で見当をつけて抗生剤を投与
それでも良くならなければ下痢パネル(PCR検査)をするのは良いと思いますが
そうでなければおすすめしません。
高額という以外にも
下痢パネルの検査項目に猫コロナウイルス(FCoV)の検査があり、こちらが仮に+になっているとオーナーさんはもう愛猫が近々FIP発症して死んじゃうのでは!とパニックにすらなる方がいるためです。
実際におりまして大変気の毒でした。
去勢手術の相談に行って猫コロナウイルスの検査なんてさせる獣医もどうかとお返事いたしましたが、もうそういうことより猫コロナウイルス(+)=FIP発症のショックに取りつかれていたご様子で。
猫ちゃんのFCoVの検査を行う必要があるのかは賛否両論わかれますので、知識をもってされていただけたらと思います。
ちなみに先月うちに来てくれたルビーとティファニーもいっとき兄妹皆が下痢をしてたそうで、たまたまそこにいたティファニーの便で検査をしてくれていて、
原虫やカンピロ、悪玉菌増加による下痢(クロストリジウム)はマイナス(ー)ですが、猫コロナウイルスは(+)でした。
(+)であってもFIP発症ではないですから、
なんら問題ありません。
FIP発症しているための下痢、軟便では!?
とならないようにとお願いいたします。
また、ティファニーに関しては来たときからゆるゆるのウンチや時に下痢でしたが検査したときは
クロストリジウムパーフリンゲンスが(−)でも
お引越しのストレスから悪玉菌増加すれば(+)になりますので、
再度下痢パネルをする必要性はなく適切なお薬(抗菌薬)ですぐに良くなってくれます。(うちの獣医の第一選択薬はアモキシシリン)翌日には効果が出るほどよく効くお薬です。
友達のブリーダーから聞いたお話ですが
獣医さんによっては何度も何度も下痢パネルをさせる人もいるそうですのでお気をつけください。
話がそれましたが、問題はジアルジア、トリコモナスです。
何回も何回も便検査をしても出ないのにかかわらず下痢が続く、フードを腸内バイオームなどの消化器サポートにかえても良くならない場合、もしかしたらと疑うことができますが、そうだったら兄弟、ほかの同居猫さんも当然感染していると考えますからブリーダーは兄弟1匹だけを検査するわけです。
ジアルジア、トリコモナス、コクシジウムなどの原虫に感染していると子猫ちゃんは非常に臭いビチビチの下痢を日に何度もしますので、便を見ただけでヤバそうなうんちか分かるのじゃないかと思います。
そらくんのおうちに行った4月生まれのまいちゃんが先月突然下痢、のち血便で顕微鏡でなにも出ず、1週間様子見て治らなければ下痢パネルと言われたそうで。急いで検査する必要なければ無理にしなくてもと思いお伝えしました。
一過性のもので治ったようですが、
その後は避妊前検査で【レントゲンで心臓が大きめ】と言われフードなどで気をつけるよう言われたそうで(*_*;
まいちゃん自身の心臓の遺伝子検査をしておりますし(クリア)、肥大型心筋症はレントゲン検査でわからないですし、フードなどでどうにかなるものではないですので、そこは獣医さんがしっかり説明してくれないとオーナーさんは不安になるだけです(泣)検査機関に頼ってるだけ。レントゲンで見たままを伝えただけでは頼りないですよね、、
なんにしても高額な検査や不安になることだけを言う先生はよく考えてセカンドも視野に入れていただけたらと思います。
ティファニーの検査結果

ティファニーもルビーも元気いっぱいです✨
すくすく成長しています♡